江東中医薬学院

将来 漢方コンサルタントになりたい方々の学院です

左玉右銀

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玉(ぎょく)とは翡翠などの宝石のことです。男性でも女性でもおしゃれにブレスレットをしますが、左手右手どちらにしますか。香港や台湾ではよく翡翠のブレスレットをしている人を見かけますが、中国文化のなかにはざっくりとしたルールがあるんです。

①養生原則 左手安神 右手消毒

 まず心臓に近いのは左手、肝臓に近いのは右手ですね。中国医学では心臓には「こころ」の作用、精神安定作用(安神作用)があるとしています。また肝臓は解毒作用です。玉は左手につけると精神安定、心臓の鼓動を調節を助けます。右手にシルバーをつけると肝臓の解毒作用を助けます。

②風水原則 左手納福 右手化煞

 古代中国の風水では左を高貴と考えました。左手の宝石は福気や運気を吸い込み、右手は避邪、陰悪気を除去します。ゆえにきれいな玉は左に、邪気を殺す作用のあるシルバーは右手につけます。「本草綱目」では銀は排毒殺菌の他に動悸を止め邪気を祓う作用があると記載があります。

③実用原則 左手少做事 右手忙易碎

 玉はあまり硬くないのでぶつけて壊さないようにあまり使わない左手に、シルバーは固く壊れにくいので右手にということです。

 具体的には。。。

左手につけるといいのは=吸納

(1)翡翠:保平安、納福。翡翠には「左進右出」とも言われ左手では招福で財が集まる(進)が右手だと逆に散財(出)になってしまいます。また精神安定(安神)、心拍を調節します。

(3)ガーネット:気血の流れを調整するので血液循環を改善し活力を増します。 

(4)トルマリン:唯一電気を生産する宝石で人体の微量な磁気に影響を与えます。 幸せ、平安、財運などのエネルギーがあり念珠としてつけてもいいですね。

右手につけるといいのは=排除

(1)シルバー 中国では赤ちゃんにシルバーを贈りますが排胎毒や邪気を追い払うためです。

(2)オブティシアン 避邪作用が非常に強く宝石に中ではその強さは一二を争います。中国古代仏教文物の中にはオブティシアンで作られた仏像が多くあるのは邪気を寄せ付けない力が強いからです。中国語では黒曜石といいます。

(3)スモーキークォーツ Root Chakraを強め、巨大なエネルギーを持ち負のエネルギーを吸収する作用があります。濁気を吸収し避邪の効果が強いです。

 陰気が重い場所(墓、病院、葬式、監獄など)に行く場合には右手には邪気を払い汚濁気を排除するのでブレスレットは左手から右手に換えて邪気の吸納めを避けるといいですよ。

 僕は患者さんから邪気を受けやすい仕事ですので右手にしています。

 

#パワーストーン #中医学セミナー #江東中医薬学院

 

第4回 スピリチャルの会 お知らせ(7月21日@江東区産業会館)

 龍谷大学臨床心理学科教授 東豊先生、精神科医 蒲生裕司先生主催の心理臨床研修会で講演をします。テーマは「心理臨床と中国医学」ですが、中医学の七情理論を心理臨床系の人たちがどう感じるか興味深いです。また羽田守快住職の「霊障と漢方薬」というテーマでも中医学的に現象(病態)について解説します。

 両先生のご厚意で中医系の方々も参加歓迎とのことです。定員60名ですがすでに20名申込みがあるそうですので申込みはお早めに。 #スピリチャル #心理臨床

#中医心理学

 

第4回 スピリチュアルなアレコレが好きな心理臨床家の会

「心理臨床と中国医学」

今回は、中国医学を専門とされる薬剤師の松江一彦先生を講師としてお迎えし、中国医学と心理臨床の接点についてご講義いただくことになりました。中国医学は西洋医学とは異なり、問題となる症状だけなく、全身の状態を基に「証」と呼ばれる診断を行い、その「証」に基づいて漢方薬を処方するという特徴があります。つまり、同じ症状でも「証」が変われば全く異なる漢方薬が処方されるわけです。この「証」を導き出すプロセスを学ぶことは必ずや心理臨床で行われるアセスメントに役立つことでしょう。また、中国医学の考え方は日々の生活に活用できるヒントが満載なので、参加者の皆様の毎日の健康の増進にもお役立ていただけることでしょう。さらに、第2回講師の羽田守快先生が再びご登壇くださり、いわゆる霊障と呼ばれる状態に対する漢方薬の効果について、ご自身の経験に基づいたお話をいただく予定です。さらに、総合討論として、講師のお二人に、東 豊が独自の視点と好奇心に基づいた疑問をぶつけます。また、東洋医学で博士号を取得した精神科医・易者の蒲生裕司が討論の進行を務めさせていただきます。どうぞご期待ください。

【日時】 2019年7月21日(日)13:30 〜 16:30(開場13:15) 【参加費】3000円(当日のお支払いになります。お釣りの出ないようご協力をお願いいたします。) 【場所】江東区産業会館 展示室

〒135-0016  東京都江東区東陽4-5-18

http://www.koto-sangyokaikan.jp/access_keitai.html

■電車利用の場合 ○東京メトロ東西線 「東陽町」駅下車4番出口右隣り ■バス利用の場合 ○東22系統 錦糸町駅~東京駅丸の内北口「東陽町駅」下車徒歩1分○都07系統 錦糸町駅~門前仲町「東陽町駅」下車徒歩1分 ○亀21系統 亀戸駅~東陽町駅「東陽町駅」下車徒歩1分 ○門21系統 東大島駅~門前仲町駅「東陽町駅」下車徒歩1分 ○木11甲系統 新木場循環「東陽町駅」下車徒歩1分

会場に駐車場は無いので、お車でお越しの際はご注意ください。

当日の連絡は江東区産業会館にはなさらないようお願い申し上げます。

 

講師 松江一彦先生 (江東中医薬学院)

総合討論

松江一彦先生 (江東中医薬学院)   

羽田守快先生 (金翅鳥院住職)

東 豊 (龍谷大学)

蒲生裕司 (精神科医・易者)     

【定員】60名 13:30〜13:35 開会のご挨拶 東 豊 13:35〜15:05 「心理臨床と中医学」 松江一彦先生 15:15〜15:45 「霊障と漢方薬」 羽田守快先生  15:45〜16:30 総合討論 なお、本会はスピリチュアルな現象の真偽について議論する会ではございません。

また、会場内における物品の販売、勧誘等の行為は一切禁止とさせていただきます。

 

講師:松江 一彦(まつえ かずひこ) 先生 薬剤師。 東京薬科大学薬学部卒。1986年より中国・北京中医学院(現・北京中医薬大学)に公費留学し、日中友好病院腎臓内科で研修。帰国後、東京亀戸の松江堂薬局に勤務する傍ら、江東中医薬学院院長、イスクラ中医学教室講師を兼任。日本薬学史学会会員、国際中医講師、漢方和漢薬調査研究審議会評議員(社)日本漢方連盟理事。

 

講師 羽田 守快(はねだ しゅかい)先生 ご略歴 駒澤大学文学部心理学コース卒。

学生時代より修験道、密教の実践を積み、現在、総本山園城寺学問所員、鎌倉・金翅鳥院住職、密教占星術「尊星王流宿曜道」宗家として、加持祈祷、信仰相談を中心とする宗教活動を展開。『修験道修行入門』、『修験道秘経入門』、『般若心経入門』、『密教占星術大全』、『あなたを幸せにみちびく観音さま』、『読むだけで不動明王から力をもらえる本』、『あなたの願いを叶える最強の守護神 聖天さま』『あなたを必ず守ってくれる 地球のほとけ お地蔵さま』など執筆多数。

お申し込み:事務局までメールにてお申し込みください。

お申し込みの際は、メールのタイトルを「心理臨床と中国医学申し込み」としてください。

なお、メールのお返事が遅れる場合がございますことをご了承ください。

メールアドレス:halmenjp@yahoo.co.jp

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

中薬学講座 [番外編]節分 豆まき そして桃仁

 2月3日は節分ですね。恵方巻きの大量廃棄が問題になっていますが、少なくとも東京では恵方巻きなど昔は聞いたことはありませんでした。ハロウィンと同じく伝統文化というよりも商業的なイベントのような感じがしてあまり好きではありません。逆に昔は聞かれた子どもたちの「鬼は外、福は内」の声が聞かれなくなったのが寂しいです。

子供が少なくなったのか、近所迷惑だとクレームが来るようになったのかわかりませんが。

 鬼といえば日本では虎皮のパンツに角が決まっていますがこのスタイルは海外にはありません。方位では鬼門というのがありますがこれは東北、丑寅(うしとら)の方角です。たぶんここから牛の角、虎のパンツになったのではないでしょうか。

 そして鬼を退治するのは桃太郎です。五行学説では五果は「棗・桃・李(すもも)・杏・栗」ですが桃は「金」で五方は「西」。中国の西の女神「西王母」が手に持っているのはやはり「桃」です。五行の相剋の関係にあるのが金剋木。木の五方は東でちょうど鬼門、鬼ヶ島のあたり。桃太郎の話は杏太郎や栗太郎ではダメなのは五行から理解できます。ちなみに五行学説から言えば鬼退治は秋に行ったことになります。

 中国では桃には不思議な力があり鬼(妖怪)を追い払う力があるとされていました。毎年春節に玄関に貼る御札も桃の木の板が用いられていて鬼が入れないようにしていました。北宋の時代、王安石の詩「元日」には「総把新桃換古符(古い札を新しいものに換える)」と元日の習慣を読んでいます。新桃とは桃の木から作った新しい札のことです。

 桃は鬼退治に使われていましたが臨月になっても出てこない赤ちゃんの治療に祈祷師たちは桃の枝を使っていました。そして果たして出てきたのは人の子ではなくて形のない腫瘍(鬼の子)でした。

 現在、中薬学では桃仁(桃の種)を使いますが、桃仁は活血薬であり作用は強く、婦人科で筋腫や内膜症に用いられている。例 桃紅四物湯《医宗金鑑》

#中薬学講座 #桃仁 

 

中薬学講座「帰経」

薬物と人体部位(臓腑・経絡)との選択性を帰経という。

同じ「寒・苦」で清泄の作用があっても石膏は帰経が肺なので肺熱による咳嗽に用いるし、決明子は肝なので肝熱による目赤腫痛に用いる。また単に臓腑と理解するのではなく経絡も忘れてはいけない。柴胡は肝であるが胸脇苦満のような肝経の気滞にも用いる。

各論では、薬物と主治との関係を理解する上でポイントになる。例えば解表薬、止咳平喘薬、去痰薬の主要な帰経は「肺」、安神薬、開竅薬の主要な帰経は「心」、瀉下薬、化湿薬、消食薬の主要な帰経は「脾胃、大腸」、明目薬、潜陽薬、止痙薬の主要な帰経は「肝」、涼血薬、活血薬、止血薬、補血薬の主要な帰経は「肝、心」、補気薬、清気分熱薬の主要な帰経は「肺、胃」など、関連つけて理解するとよい。

#中薬学 #現代中薬学解説

中薬学講座「五味」

 中薬学では薬物の味を2つの意味で決めている。一つは実際の味、もう一つは実際の味とは関係なく効能から決める味である。

 辛・甘・酸・苦・鹹にはそれぞれの効能がある。

(1)辛味

 ①発散:表証で用いる 例 麻黄、薄荷

 ②行気:気滞証で用いる 例 木香

 ③行血:血瘀証で用いる 例 紅花

[不良作用]過量に用いると気や陰が消耗してしまう。

(2)甘味

 ①補益:各種虚証に用いる 例 人参 熟地黄

 ②緩急止痛:四肢、腹部痙攣疼痛に用いる 例 芍薬

 ③調和薬性:他の薬物の毒性を減弱させる 例 甘草 蜂蜜

[不良作用]粘性があり湿阻、食積、中満気滞のある者には慎重投与。

(3)酸味

 ①収斂固渋:虚証の汗、泄瀉に用いる 例 山茱萸 五味子

[不良作用]邪気未尽の場合には慎重投与

(4)苦味

 ①3つの「泄」

  通泄=熱結便秘 例 大黄

  降泄=肺気上逆による咳嗽 例 苦杏仁

  清泄=熱盛による心煩など 例 山梔子

 ②燥

  湿証に用いるが寒湿、湿熱があるので熱性、寒性を考慮する。 

  例 熱性の苦味薬物 蒼朮

  例 寒性の苦味薬物 黄連

 ③堅陰

  燥性があるのに陰を消耗しない堅陰というのは矛盾するが③作用は「内経」に記載

  されている。陰虚火旺証で用いる黄柏、知母など退虚熱作用のある薬物に限定され

  ている。

[不良作用]傷陰、敗胃のおそれがあるので津傷、胃腸虚弱者には大量使用しない。

(5)鹹(カン)

 ①散結:瘰癧、痰核、痞塊に用いる 例 海藻 昆布

 ②瀉下潤腸通便:燥結便秘に用いる 例 芒硝

[不良作用]多食しない。芒硝は脾胃を傷つけるので脾虚証には慎重投与。

五味であるが実際には以下の二味が加わり七味になる。

(6)淡味

 ①滲湿利水:水腫に用いる 例 猪苓 茯苓

[不良作用]津液を消耗するので陰虚証には慎重投与。

(7)渋味

 収斂固渋=酸味 例 蓮子

[不良作用]=酸味と同じ

 

[確認]

薬物は2つ以上の味を持つものが多い。

例えば清熱瀉火薬の生地黄は苦味(清泄)+甘味(補益)である。気分熱証では熱により津液が消耗するので清熱+生津作用を持つ地黄はその作用により甘味が加わっている。しかし清熱解毒薬の板藍根は同じく苦味+甘味であるがこの甘味は実際の甘味であり苦味による敗胃の副作用を軽減させることができる。

薬物を理解する場合、それぞれの薬味を丸暗記するのではなく逆に効能から薬味を理解するのがよい。

五行学説の五味と混同しない。

五行学説では苦味は心になる。しかし黄柏の清熱作用は腎であり心熱には作用しない。

#中薬学講義 #現代中薬学解説

 

 

 

 

 

 

 

中薬学講座 「四気(四性)」

 中薬には寒・涼・温・熱の4つの作用がある。作用と言ったのは人体を冷やすあるいは温める働きを持って疾病を治療するからである。お腹が冷えて痛いときには温める作用のある薬物を、発熱があるときには冷やす作用のある薬物を用いる。逆に考えれば冷えて痛むときに冷やす作用のある物、発熱があるときに温める作用のある物を使えば症状は当然悪化する。これは漢方薬を選択する場合の重要な点である。

 神農本草経(漢代末/中国最古の薬物書)には四「気」と記載されているが、その後

これは薬物の持つ作用(性質)であることから四「性」とも呼ばれるようになった。

 四性は当然医療実践の中で決定されていくものだが長い歴史の中で変更されていく薬物もある。例えば薄荷は温性であったが今は涼性に分類されている。荊芥は医師によって認識が異なっていた。神農本草経では微温性であるが李時珍は「疏風熱、清頭目、利咽喉、消瘡腫」に用いつまり涼性という認識であった。現代中薬学では微温に分類されている。

 寒・涼・温・熱は程度の差であり寒は涼より冷やす力が強い。同じ温でも温煦、温熱があり同じ性でも程度は異なる。各論では注意すべきである。

#中薬学講座 #江東中医薬学院