江東中医薬学院

将来 漢方コンサルタントになりたい方々の学院です

中薬学講座 「四気(四性)」

 中薬には寒・涼・温・熱の4つの作用がある。作用と言ったのは人体を冷やすあるいは温める働きを持って疾病を治療するからである。お腹が冷えて痛いときには温める作用のある薬物を、発熱があるときには冷やす作用のある薬物を用いる。逆に考えれば冷えて痛むときに冷やす作用のある物、発熱があるときに温める作用のある物を使えば症状は当然悪化する。これは漢方薬を選択する場合の重要な点である。

 神農本草経(漢代末/中国最古の薬物書)には四「気」と記載されているが、その後

これは薬物の持つ作用(性質)であることから四「性」とも呼ばれるようになった。

 四性は当然医療実践の中で決定されていくものだが長い歴史の中で変更されていく薬物もある。例えば薄荷は温性であったが今は涼性に分類されている。荊芥は医師によって認識が異なっていた。神農本草経では微温性であるが李時珍は「疏風熱、清頭目、利咽喉、消瘡腫」に用いつまり涼性という認識であった。現代中薬学では微温に分類されている。

 寒・涼・温・熱は程度の差であり寒は涼より冷やす力が強い。同じ温でも温煦、温熱があり同じ性でも程度は異なる。各論では注意すべきである。

#中薬学講座 #江東中医薬学院 

www.kaotcm.com

江東中医薬学院 これからの講義日程です。

第三日曜日は「基礎・診断学」コース

第四日曜日は「中薬・方剤学」コースになります。詳しい日時はホームページを見てください。

講義は少人数でゼミ形式を考えています。

#漢方講座 #中医学講座

 

社団法人日本漢方連盟に協賛していただくことになりました。

www.nikkanren.net

2019年より本学院では医療系資格をお持ちの方対象に①基礎診断学コース、②中薬方剤学コースを開講いたします。また一般の方々を対象にした「こころと漢方」セミナーも企画しています。

これら講義、セミナーについては(社)日本漢方連盟が協賛していただけることになりました。

#中医学講座 #漢方講座 #日本漢方連盟  

 

 

研修生に聞いてみると

症例のどこが大事なポイントになるのかわからないということでした。内科学を勉強していないと難しいと思います。まだ診断学のレベルでは要点がつかみにくいのかもしれません。しかし、診断学の学習時点からトレーニングしていくことは大事ですので(特に速習では)中医学演習では症例の読み方もするつもりです。

#中医学 #講習

教科書を編集していて思うこと

中医学や漢方薬の勉強会(症例検討会)を聴講していて感じるのは、受講者の弁証がバラバラで流れがないということです。例えば「肝陽上亢」であればその前に「肝腎陰虚」がなければなりません。「肝腎陰虚」が進行して「肝陽上亢」になる、そうした動的な流れがあります。「肝陰虚」→「肝腎陰虚」→「肝陽上亢」です。ただ「顔が赤くて目眩がする」だけでは「肝陽上亢」ではなくて「肝腎陰虚」の症状があるかどうか確認しなければなりません。

診断学でにどうしてもバラバラに講義してしまっていたのが良くなかったのか、動的な流れを意識して講義してこなかったと反省します。それをどのようにテキストで説明できるか、悩んでいます。

#中医学講義 #漢方セミナー

夏季スクーリング講座 無事終了。

8月4、5日。イスクラ産業主催のIP講座 夏のスクーリングには19名の参加で有意義な勉強会ができました。この講座は漢方初めての薬局の方々が対象なので年齢は若い人が多いかと思っていたのですが、なんと大学の同級生の参加もあり驚きました。中高年薬剤師さんで忙しい調剤からじっくりマイペースでできる仕事として漢方相談を希望される方は多いのです。私の他に新鋭の中医師、漢方薬局経営の講義と盛りだくさんな内容でした。#中医学 #中医学セミナー 

将来漢方相談のプロを目指す人たちの中医学講座始めます!(来年春)

 

 最近は調剤から漢方相談にシフトを希望される開局薬剤師さんや、調剤をやられている勤務薬剤師さんで漢方に興味をお持ちの方々もいらっしゃいます。

 しかし、薬剤師の資格を持っていても漢方薬の知識がなければ漢方相談はできません。症状羅列のマニアル本では対応は無理です。患者さんを治すことはできません。また漢方生薬認定薬剤師になっても学部の生薬学の延長で患者さんを前にした臨床の場では役に立ちません。

 将来的に漢方薬局を開業される希望があるのなら店舗の内装を考える前にじっくり漢方薬を勉強するべきです。漢方は「理・法・薬・方」(理論・診断・薬物・処方)どの知識が欠けていても相談はできません。

 当学院では薬剤師なら当然強くなければならない「薬」の部分に力を入れた講座を来春より開講します。テキストは理論、診断、薬物については学院オリジナルのものを使用しますが、中医学講義30年のキャリアを活かした他にない教材です。#t中医学 #漢方セミナー

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